ほんとに様子をみていいの?

 

 

 

みなさんが病院に行くときはどのような時でしょうか?

 

 

風邪をひいて熱や鼻水、咳が出たとき?

お腹の調子が悪く、吐き気がするとき?下痢が続いているとき?

身体にボツボツが出たとき?

 

 

どの場合も、何かしらの症状が出たときですよね。

 

 

高齢者であれば何かと病気がちになってしまい、定期受診の日にたまたま新しい病気が見つかる

なんてこともあるのですが…

そのようなことは滅多にありません。

 

 

では…

 

病院が休診している夜間や日曜日・祝日に症状が出て困ったことはありませんか?

 

 

「仕方がないから明日まで待つか…」「ちょっと様子を見るか…」

と病院が開くのを待って受診していることが多いのではないでしょうか。

風邪等の軽い症状であれば、間違った選択ではありません。

しかし、治療が遅れたことにより症状が重くなってしまったり…

場合によっては、今後の人生を変えてしまう出来事になるかもしれません。

 

 

 

 

以前、わたしが脳神経外科病棟で働いていたときの話です。

 

 

夜間に「左手と左足が動かしにくくなった」と自覚したのですが、「大丈夫だろう」と思い、

朝まで様子をみた患者様がいました。朝起きると夜間よりも左手足が動かなくなってしまったため受診すると、

”脳梗塞”と診断され入院されました。

点滴治療と数か月単位のリハビリを行い、後遺症は残りながらも日常生活が送れるくらいまで

回復することができました。

 

 

自宅に退院する患者様をみてホッとした半面、杖を使って歩く姿を見てなんだかやるせない気持ちでした。

最初に症状が出たあの夜に受診していたら…

救急車を呼んでいれば……今は違った未来があったのではないか……と

 

 

全ての病気に当てはまるわけではありませんが、

発症後すぐであれば、治療の選択肢が広がる場合もあります。

(脳梗塞の場合は、血栓溶解療法や血栓回収術という治療ができます。)

治療の結果、後遺症を残さずに退院できたかもしれません。

 

 

 

「こんな夜間に申し訳ない…」

「こんなことで救急車を呼んでよいのだろうか…」

「大したことなかったら…」「明日まで様子をみよう」

 

 

と思う気持ちもわかりますが、何か身体の異常を感じたら、

一人で考えずに誰かに相談したり、夜間救急の受診や救急車を呼ぶことを考えましょう。

 

 

 

樹楽足立谷在家では、看護師が複数名在籍しており、また下階にはクリニックもあり

利用者様に何か異常があれば、速やかに対応できる環境を整えております。

 

 

 

 

 

 

利用者様がいつまでも元気で楽しく過ごせるよう、スタッフ一同精進してまいります。